リレーコラムRelay column
リレーコラム
私の愛するベトナム
こんにちは、みなさん。私はベトナムから来たジャンと申します。
タオル会社の実習生でございます。よろしくお願いします。
皆さんはベトナムという国について、どのような印象や考えをお持ちでしょうか。
私の国は、私の子どもの頃と比べても大きく経済成長をとげていて、最近では様々な外国から旅行客が来られて、多くの観光地もおいしい食べ物もよく知られるようになりました。
ですが、今日、私は、そのことより私がもっと誇りにしていることをお話ししたいと思います。それは、ベトナムの人たちのふだんの生活の中にある「優しさや思いやり」についてです。もし皆さんが2,3日だけの旅行だったら、はっきり感じ取ることはできないかもしれません。もう少し長くいていただいて、少しずつ感じていくものですから。
ベトナムでは、だれでも、いつでも、熱心に手伝い合います。もし困った人がいれば、その人が自分の家族でなくても、初めて会っただけの人でも手伝ってもらえます。
今から6年前、私の母が胸が突然苦しみ出して倒れたことがありました。父も私も遠くで働いていて、その時、家には中学生になったばかりの妹しかいませんでした。母の急病を知った近所の人たちがすぐにタクシーを呼んで、母を病院に連れて行ってくれました。そして、その人たちはすぐ帰れない家族の代わりに、2日間もずっと病院で母のそばにいてくれたのです。その近所の人たちのおかげで、母は健康を取り戻すことができました。本当に感謝してもしきれません。
このような人々の優しさは、実は、ベトナムではごく普通のことなんです。
(中略)
私たちにとっては、このようなことはごく当たり前のことだし、正常なことだと思います。ベトナムでは、思いやりや助け合うことは何よりも大切なことだと考えています。私は、このようなベトナム人の心をとても誇りに思います。
ですから、みなさん。できれば一度、ご自分で私の国ベトナムへ来て、実際にそこの人たちの心を感じてみませんか。
皆さんがいらしたら、私は皆さんを日本語でご案内いたします。
どうぞ、私の国へいらしてください。できれば1週間ほど。
ご静聴ありがとうございました。
(チィン ティ ジャン(ベトナム))
※平成30年12月16日には、丹原にほんごの会の主催による『第19回国際交流スピーチコンテスト』が行われました。
受賞された2名の方々の作品を順次掲載します。
たんばら日本語の会HP http://www.geocities.jp/tbrjpns/index.html
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